症例紹介

整形外科症例

犬の前十字靭帯疾患

膝関節内に存在する前十字靭帯の断裂は犬において一般的な後肢跛行の原因であり、無治療のまま経過すると慢性的な疼痛や運動機能障害を引き起こします。中~大型犬のみならず、近年小型犬においても発生が多さと治療の重要性が評価されています。
治療は原則的に膝関節安定化を目的とした外科手術により行われます。様々な術式が考案されていますが、現時点では骨切り術による治療が最も良好な予後を期待でき、中でも科学的な根拠が豊富なTPLO(Tibial Plateau Leveling Osteotomy)法を当院では第一選択としています。
また当院ではForce Platformを用いた圧力歩行解析により肢への負重を数値化し、術前や術後の状態を客観的に評価しています。
症例は右後肢の膝蓋骨内方脱臼を伴う前十字靭帯完全断裂を認め、TPLO法を行いました。術後経過もよく、2週間で跛行は主観的に改善し、圧力歩行解析においても術後2か月時点で垂直床反力(地面に対する縦方向への負重)が完全な回復を示しました。その後も運動機能に問題は認めず、元通りの生活が送れています。

犬の前十字靭帯疾患

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